« 都はるみファイナルステージ | トップページ | 40年振りの北陸の旅 »

2015年9月17日 (木)

石川さゆり 博多座特別公演

博多座で公演中の石川さゆり 特別公演 はかた恋人形を鑑賞。福岡は、15年前に単身赴任で2年ほど過ごした街です。街全体が程よくコンパクトにまとまり、ファショナブルな、とても住みやすい街です。勤務していた三菱商事九州支社に事前予告なしに、立ち寄り、昔の面々と再会。 15年も経っているので、皆さん、それなりに円熟に向かっています。

Dsc02722

Dsc02727 Dsc02733

_0002

Photo_4この「はかた恋人形」は、実在人物 博多人形師 小島与一をモデルに演じられています。小島与一[明治19年(1886)8・18 ~ 昭和45年(1970)6・6] 福岡市、中市小路生まれ。市小路小学校(現・奈良屋小)卒後、日本画家・上田鉄耕に師事し、博多人形師白水六三郎に入門。名人与一として知られ、名作を発表しながら、多くの弟子を育成した。火野葦平の小説「馬賊芸者」のモデル、歌人吉井勇の歌に「人形師与一の髪のいや白し 艶話の主のいまや老いさぶ」がある。代表作は、「3人舞妓」。大正13年のパリの万国博覧会で銀牌を受賞。3_3

与一の弟子で、博多人形師 西頭 哲三郎氏によれば、与一は「先生は物を買うときはパッと買われるが、支払いの方はすっかり忘れてしまわれる。それで「与一払い」と言われていたのです(笑)。 金に無頓着というわけじゃないのですが、気が向くと何秒と待てないような人ですから「あれよかねー」の後は、すぐに「あれ買おう」です。旅行にお伴したときでも、骨董屋で「よか壷ばい」でパッ。いつも帰りの汽車賃が流れてしまう(笑)。それから、先生はお客さんに人形を渡すときいくらだと言ってあるのですが、すぐ忘れてしまわれる。後で私が「いくらもらってくればいいですか」と聞くと、いくらと言われる。お客さんにその値段を言うと、話が違うと言って腹たてられる。「もう一ぺん先生に聞いてみんしゃい」で、帰って先生に聞くと「そげなこと言うとらん」、私は間にはさまってオロオロするばかり。「そんなら人形取りあげて来い」と、そういうことが何回もありました。最後には「せからしか(面倒だ)、ただでやってこい」(笑)。 歌舞伎を観に行っても帰りになると、問屋に行って金借りて来いと言われる。持っているだけ使われるので、帰りのお金がなくなってしまう。行きはよいよい、帰りは恐いということは、よくありました(笑)。」

この芝居では、弟子の言うような与一の性格が、良く表現されています。歌謡芝居ではなく、本格的な芝居です。芸妓から転じて、与一を支えた女房役を、女優として石川さゆりが演じています。

Photo
_0001


Dsc02759

Dsc02712

Dsc02760

Dsc02753

Dsc02766

« 都はるみファイナルステージ | トップページ | 40年振りの北陸の旅 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 石川さゆり 博多座特別公演:

« 都はるみファイナルステージ | トップページ | 40年振りの北陸の旅 »